作家小野正嗣氏の小説に出てくる「浦」という場所。
昨日たまたま仕事で通りかかったので写真に撮った。
男はこの僻地でボルヘスの迷宮を夢見ていたのだろうか。
ここでも映画で撮りたい場所を発見した。



今日陽光のおかげで、一日窓を開けてすごせた。
部屋から遠くに聞こえる鳥の声、車の音、子どものおしゃべり。
どこかにふらりと出かけたいが、やることがたまっている。



わたしは以前一日に何本も映画を見るようなシネフィルだったが、
しばらく映画をほとんど見ない年月を過ごした。
いままた映画を撮ろうと思い立ち、世界最前線の映画を知るために、
ふたたびシネフィル的生活を送っている。
今日はPTA(ポール・トーマス・アンダーソン)の「ザ・マスター」という2012年の映画を見た。
各ショットの充実ぶりに恐れをなした。
なぜこんなに痛いのだろう。
わたしが撮りたいと思うような映画だった。
ホアキン・フェニックスのなで肩の後ろ姿がただただ凄い。
わたしの知り合いに少し似ている。
フィリップ・シーモア・ ホフマンは先月亡くなった。
DVDに付属していた日本映画の予告編がただただ安っぽい。
日本に映画はあるのだろうか。
なぜこんなに演技している感じが出てしまうのか。



関係ないが、最近できた友達の名前はマグノリア。PTAも「マグノリア」という題名の映画を撮っており、
小野正嗣氏も『浦からマグノリアの庭へ』という書物を書いている。



サングラスのうしろで目をなかば閉じ、家々の番地も街路の番号も見ないように歩いた。『ザーヒルボルヘス