奈義2


今やわたしが知らないものがここにある。かつては知っていた、生まれる前のような。ここでは悲しい気持ちになれない。懐かしさが括弧にいれられる。なぜだか横尾忠則をつねに感じていた。幽霊が追いすがる、分身がシェイクする、ログアウト。偏在する。偏在の場・奈義の!龍安寺・建築する身体。生けにえ(を使おうか)。本のような。鳥が泣く。わたしが鳴く五月。