2017年も今日が最後。危機とチャンス、ぎりぎりのところ。名前のない神を問う。

どうしてこんなにしつこくたくさんのことをおもいださねばならないのか。『ペドロ・パラモ』フアン・ルルフォ

奈義3

眠さ、どっちの現実からの眠さ、そして覚醒へ向かうのか。

奈義2

今やわたしが知らないものがここにある。かつては知っていた、生まれる前のような。ここでは悲しい気持ちになれない。懐かしさが括弧にいれられる。なぜだか横尾忠則をつねに感じていた。幽霊が追いすがる、分身がシェイクする、ログアウト。偏在する。偏在…

奈義

《中に入ってバランスを失うような気がしたら、自分の名前を叫んでみること。他人の名前でもよい。》荒川修作+マドリン・ギンズ

ペドロ・パラモ

山をいくつも越えて、だんだんと下りの道になった。熱い風の吹く高いところから下って、暑さそのものの無風地帯におれたちは少しずつ沈んで行った。あらゆるものが何かを待っているようだった。

2017年元旦。 気持ちの良い朝、晴れて風なし、平穏。 ご先祖様のお墓参り。よろこびに春を迎える。 年末年始は、映画をDVDで「ニッポン国古屋敷村」、「マイマイ新子と千年の魔法」、 本は遠藤周作の『沈黙』、こうの史代の『この世界の片隅に』、ちきりんの…

久しぶりにブログを書くというのもたましいにはいいものだと思った大晦日。自分自身になる。これにむかってさらに来年も。

時間はながれません

もう久しく更新してなかったが、カウンターを見るとけっこう訪問者もあるもよう。 今年の振り返りをと撮った写真を見ていたら、おととしの写真だった。 今年は自尊心について、あるいは人間性の実現ということについて考えさせられた年だったというか、 12月…

今年はクマガイモリカズでいく! そっちの暮らしはどうだい 画像添付で頂戴 そっちの暮らしはどうだい 身体に気をつけて すっかり忘れてないかい 地上の恋人よ すっかり忘れてないかい 嘘だって言って 切手貼り忘れドンマイ 宛名に注意 すっかり忘れてないか…

無くなったものなしには、何もないだろう。 わたしたちをつくったのは無くなったものだ。 存在しない魂なしに、存在はないように。 「哀歌」長田弘

今年はいろんな人たちと出会えて、最良の1年となった。 感謝、感謝。 映画、哲学、文学、哲学、燻っていたものが、一挙に解放された。 他者との関わりによって、人は初めて「生きる」ことができる。 来年もさらなる飛躍をしていきます。 私に関わってくれた…

デジタルのたゆたう花を見て、海岸の夕日を見てたら、 そこに同じものがある気がした。

神様に音の響きを、大地の震動を、空気の攪乱をして、よろこんで騒いでもらう。 光が透明度を増して、風が冷たく、今日から冬になった、 友だちがたくさんできた。

あわててジャンパーを着込む朝。 空は信じがたいほど私の心と分かちがたく澄んでいた。 わたしはどうやら自然と渾然一体となったときに、 しあわせを感じるようだ。

紺碧の青空に見惚れて歩いていると、クリームソーダ色したアパートに出くわした。

今日は終戦記念日だ

今日は終戦記念日。 ここ大分ではあまり知られてないが、 最後の特攻隊が飛び立った地でもある。 しかも飛び立った玉音放送の後とあって、 私兵扱いになっている。 これもあまり知られていないが、 大分の作家松下竜一の著作には、 『私兵特攻 宇垣纏長官と…

責任感をもって仕事をするというのは、もちろん大事だが、 責任感だけな人の仕事は最悪だろう。 昔、友人に彼女から男の責任云々ということを言われたらしいが、 友人は責任感で恋愛するのかよと、と嘆いたのを思い出す。 恋愛も仕事も責任感だけじゃあない…

エアコン騒動勃発 つとめている会社ではエコ推進ということで、クーラーをなかなかつけない。 窓を全開にしていれば、風の通りも良いのであるが、 その我慢にも限度がある。 そしてその我慢の水準は人それぞれだ。 暑さに強い人もいるだろうし、苦手な人もい…

見つめられている。音楽室のベートーベンにも、実家の爺ちゃんの遺影にも。不思議とどの角度に立っても、そんな気がする。瞳を交わす。映画ではそれだけで恋の始まりの表象になる。それならば、、

最近、のらねこミーの食欲がすごい。 猫の時間。毛繕い。寝る。飛ぶ。鳴く。吠えない。笑わない。寝る。私は夢見られているか。 最近はとくに「価値観」が剥落してきている。 善とか悪とか。 だからといって何でもアリっていうわけではないけど。 価値観に縛…

クリシュナムルティの日記を読んでいる。 目的や方向をもったものは永らえることがなく、 有害なものになり、 取引きのように賤しいものになる。 ここのところをマーカーしているおれ。 昨日、アクト・オブ・キリングという映画を見てそう思ったのだった。 …

あつまって、いろんな人と酒を飲んで語り合った。 こういうとき、ひとそれぞれに距離の取り方があるね。間合いっていうの? 警戒する本能っていうのも働くよ。みんな初見に近いからさ。 でも衝撃を受けたのは、これちょっと飲んでいい?と自分のグラス・ビー…

本降りの雨。 雨音が心地よい。 屋根のあるところに住んでいるから、 台風さえもわくわくする。 ホームレスの人たちに真冬の夜半、毛布を配る活動をしている大阪の川口さん。 その大阪の誰もいない夜景を背景にした写真が素晴らしかった。 川口さんがたくさ…

花見で酒をのみすぎたせいか、 夜半にサイケデリックな悪夢を見る。 自分の車が制御できずつぎつぎと人を撥ねてバラバラにした。 タランティーノの「デス・プルーフ」の影響か。 悪夢というのは一瞬で悪夢だとわかるものだ。 その世界観、どぎつい極彩色、空…

静かな日曜日。 わたしの場合静かであることはすべてに優先する。 鳥はいくら啼いても、この静けさを乱すことはない。 津波の映像を延々と見ていた。 津波自体に善悪はない。 過去も未来もない。 年齢を経てよかったと思うのは、 人生の「つづき」を見られた…

泥沼にもいろいろある。 先日降った雨で現場の重機が泥沼にはまり込み、 その脱出に一日朝から昼もとらず、夕方まで、 最後は救世主のようにたまたまユニックが到着して、 引き上げてくれた。 ※写真とは関係がない。 一日中、泥沼を見ているといろんなものが…

もう何年も言葉を失っていた。 このブログにずっと小説家たちの文章を執拗に書きつけてきたのは、 たぶん失われた言葉を取り戻そうとしていたのだろう。 それは映画から何年も遠ざかっていたということとも関係があった。 魂まで根こそぎ奪われるような体験…

作家小野正嗣氏の小説に出てくる「浦」という場所。 昨日たまたま仕事で通りかかったので写真に撮った。 男はこの僻地でボルヘスの迷宮を夢見ていたのだろうか。 ここでも映画で撮りたい場所を発見した。 今日陽光のおかげで、一日窓を開けてすごせた。 部屋…

大分。 深夜二時過ぎの地震。 震度5近く。人生初。 就寝中ゆえインパクトも大きかった。 エクソシストみたいにベッドの上で体がバウンドしていた。 この瞬間をカメラにおさめたかった。 揺れている最中に思ったのが、 2階建ての木造アパートの1階に住んで…