今の世の中のしくみは、飢えへの恐怖をあおって強制労働をさせるシステムである。フロム


わたしたちの生きる歓びを阻害しているのはなんだろうか?



やりたくもないことをやっていることは人を苦しめるだろう。
労働。
食うためにといって、人生の大半の時間をそれに費やし、
老いて、死んでいく。
そのほとんどが自分の本質からかけ離れている。
つまり生きる歓びからはほど遠い。
むろん、それを修行と解釈して磨き砂と受け入れることもできるだろう。
でもこの生き方、大昔からあったわけではない。
主が働き、給料を貰い、それで家族を養う。上司や社長の支配下にはいる。
言いたいことも我慢する。酒場で愚痴る。
社長は従業員とその家族を養うために大きなプレッシャーを背負い続ける。
倒産する。自殺するものもいるだろう。


最近はベーシック・インカムに関する著作を読んでいる。
みなさんはベーシック・インカムをご存じだろうか。
国がすべての国民に生活に必要な最低限のお金(8万〜10万)を給付するという構想である。
これが実現したらどう社会が変わっていくだろうか。
食うために自分の好きなことを諦める必要はなくなるし、
食うためにブラック企業に勤める必要もなくなる。
貧困による苦しさがなくなる。
なにより誰かの奴隷である必要がなくなる。
会社勤めは優しく扱ってくれる奴隷になること。
子どもが増えれば給付額も増える。
もちろん消費も増える。
これは夢物語ではない。
今スイスでは、このベーシック・インカム導入にあたっての国民投票が行われている。


ぱっと思いつく問題点は怠け者が増えるのでは?というのと財源はどうするの?
というところだろう。
月10万はぎりぎりの生活だ。もちろん遊ぶお金はない。
人は怠けるのにも多大なエネルギーを必要とする。
ニートは苦しい。
人は生活の心配がなくなった状態の方が、はるかに創造的に生きるものだ。
定年して年金暮らしをしていてもなおかつ引きこもらず精力的に動いている方々を
目の当たりにするとつくづくそう思う。

財源については、年金制度や生活保護雇用保険を一律ベーシック・インカムに置き換えれば、
1円も増税することなく、日本国民全員に一律月4万6千円の給付が可能になると資産されている。


まあもちろん支配層、既得権益にしがみついている者たちは
あらゆる手段をつかって、この導入には反対するだろうね。


ご関心あれば、賛同ください。

戦争と核(原発)と貧困のない自由な社会をつくる会


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ベーシックインカム - Wikipedia