私はあなたの慰めがあなたを弱らせるだけであるのを知っているからこそ、あなたにそれらを投げ捨てなさいと言うのだ。『自由と反逆』クリシュナムルティ


交通事故の経験のある方はわかると思うが、その衝撃、そして打ち続く衝撃波のようなものはずっと身体揺すぶっているものだ。ああ、私は水なんだってそのときつくづく思う。車による交通事故だけではなく人との出会い、本との出会い、一行の言葉との、一本の映画との、絵画でも小説でも写真でも事故のようにかちあってしまうと、もう元には戻れないものだ。もちろんそれは自由を指向しているがゆえにただしい交通事故なのだが、この世界では「不利」に動くことが多いが、そんなことも今となってはどうでもいい。