晦日と新年、つぎなる結び目。
やはりなにがしかの希望を願わずにはいられない。
それよりも爽やかな絶望か。今年の次は来年。
明日は天気が悪いようだ。あの正月の充溢した白い光が好きなのに。



座っている彼女の姿全体が、生きていることのひとつの深い秘密のようであり、しかもこの秘密には、何ひとつ隠されたところなどない。『セザンヌ 画家のメチエ』前田英樹