今日は終戦記念日だ




今日は終戦記念日
ここ大分ではあまり知られてないが、
最後の特攻隊が飛び立った地でもある。
しかも飛び立った玉音放送の後とあって、
私兵扱いになっている。
これもあまり知られていないが、
大分の作家松下竜一の著作には、
『私兵特攻 宇垣纏長官と最後の隊員たち』という本があって、
そのあたりの事情を詳しく書いている。
私はこの本に出てくる主役の寺司勝次郎さんに手紙を書いたことがあって、
病気療養中の夫に代わって、奥さまから丁寧なお手紙をいただいたことがある。
寺司勝次郎さんは版画家でもあり、そのとき版画を題材にして絵葉書を
たくさんいただいた。嬉しかった。



今日は終戦記念日ということで、その最後の特攻隊の飛び立った大洲に
出かけてみた。今は大洲総合運動公園となっている一帯なっていて、
テニスコートや野球場、ボルダリングなんかもできる。
そんなところに記念碑があるらしい。
誰もいないかと思いきや、遺族の方と思しき人たちやマスコミで
記念碑の前は埋まって、私は入り込めそうになかったが、
人気があって安心した。集まってた方達はもう90歳近いだろう。
来年は戦後70年か。


記念碑前で旭章旗を目にしたが、これをウヨク的だとして断罪するのは意味がない。
彼らこそ私より戦争にはウンザリだろう。
今日は若松孝二の「キャタピラー」という映画を見たが、
彼の情念は買うもののひどい映画だった。
私はサヨクだけど、まったく共感できなかった。
前日に台風クラブを見たせいもあるけど、
映画が特定のメッセージを伝えるだけの道具に成り下がってしまっては、
世界が死んでしまう。
私は台風クラブがあるから、この世界が存在せしめている、
そんなところから反戦とか考えたい。