2013-02-23 ■ 浜ぞいの道は長く,たしかにもうまひるまから,ごぜんから,目ざめるとすぐから,身に添いついていたものの正体に,とうとうさわれそうな,いやおうなくさわらされそうな忌避とときめきに,はなやぐ寂寥に,さんらんと染まってはひとひがおわる. 『累成体明寂』黒田夏子