2012-07-10 ■ そうか、冬の兎はこれ程までに白くなるものなのか…弓で射抜いて毛皮を持ち帰ろうなどという気は起きなかった、じっさいには涙はこぼれなかったが、領主はここで声を上げて泣き出さねばならぬような気がした。『見張りの男』磯崎憲一郎