しかしその目的に適うよう、音楽が地球外から来る諸力によって呪術的に支配されている、と思わせるためには、めざとい目がすぐに見破ってしまうようなバネ仕掛けではだめで、音楽がひとりでに生れる必要があり、しかもその音楽は、通常の作品とは一切無関係な、偶然にできた、一種支離滅裂なものでなければならなかった。『ロクス・ソルス』レーモン・ルーセル