しかしそのときに思い出が—それは私の現在いる場所ではなくて、かつて住んだことのある場所、これまでに行ったかもしれないいくつかの場所の思い出だが—天の救いのようにやってきて、自分一人では抜け出せそうになかった虚無から私を引き出してくれる。『失われた時を求めてマルセル・プルースト