そして今回はこれで終わり、ということになり、この次はこの次で、ちょうど同じ日というものはただの一日もないように、われわれの生きている姿と同じように、死ぬまで新局面があらわれ、そうして気がついたときには、死ぬことになっていたっていいではないか。『別れる理由』小島信夫