2011-02-16 ■ 鋭利な刃物ですっきりと裂かれて、内臓もきれいに抜かれ、その中へ春先の陽がうららに差しこむのまで見えた。まわりでは鶏たちが遊んでいた。至福感とまぎらわしい静かさがのこった。『仮往生伝試文』古井由吉