個体の行程のまるで異なる地点を,おなじ宵のおなじ卓に寄せ合う哀しみの前に,透る食器が液体を円柱として立たせている.灯らないろうそくのように,へっていってへりきわめて,静かなうつろが立ちつくす. 『累成体明寂』黒田夏子
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