家のすぐ脇まで来て甘いにおいが風に混じっているのに気づき、秋幸はそれがこの季節になると昼も夜も甘い芳香に人を染め上げる夏ふようのものだと知り、自分がこの地に居なかった三年間がここにはどんなに濃い時間だったか思い知らされた。『地の果て 至上の…
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