「腹が減ったんじゃ。大阪から一番の汽車で来たさか」秋幸はそう言って、大阪の刑務所を出て駅前の終夜営業のサウナで夜明かしをして紀伊半島の海岸線を走る始発に乗ってから、これが初めての言葉だった事に気づいた。『地の果て 至上の時』中上健次
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